いざ必要になったときに「黒いスーツでいいの?」と迷う人は多いと思います。今回は男性目線で、実体験をもとに書いていきます。
普通の黒いスーツで代用できる?
最初は「黒いスーツを持っているから、それでいいでしょ」と思っていました。
でも実際に礼服屋さんに行ってみると、衝撃を受けます。普通の黒いスーツと礼服の黒は、明らかに黒さが違います。 自分が持っていた黒いスーツは、並べて比べるとかなり薄く見えてしまうレベルでした。
黒の深さと、光沢・生地の違い
礼服の黒は「漆黒」「フォーマルブラック」と呼ばれる、非常に濃く深い黒です。濃く染める加工を重ねて作られ、光を吸収するような独特の風合いがあるとされています。(※1) crexgroup
一方、ビジネス用の黒いスーツは、黒でもやや明るく見えたり、光の当たり方で灰色や青みがかって見えたりすることがあります。店で並べて比べたとき、私のスーツが薄く見えたのは、このためだと思います。
マナーの解説でも、ビジネスやおしゃれで着る黒と、喪服の重厚なトーンは大きく異なるとされています。(※2) precious
急な場合はどうする?
普通の黒いスーツは、黒さや生地感の面で礼服と差があるので、できればブラックフォーマルを用意したいところです。ただし、急な訃報ですぐに用意できない場合に、濃紺やチャコールグレーなど落ち着いた無地のスーツでの参列を紹介する記事もあります。立場(遺族か、一般の参列者か)や、通夜か葬儀かによっても判断が分かれるので、迷ったら周りの方や葬儀社に確認すると安心です。
今回は、礼服を準備する前提で、買う場合とレンタルの場合を比べました。
価格帯と黒さの関係
店に並んでいる礼服は、どれも黒いのに値段がかなり違います。私が感じた印象は次のとおりです。
- 黒さが濃いほど、値段が上がっていく傾向がある
- 3〜5万円台でも、十分に黒いと感じた
- 7〜8万円台になると、さらに黒さが深く感じられた
私は最終的に7〜8万円くらいのものを買いました。着てみた感想としては、3〜5万円台でも十分だったと思っています。
店員さんは「黒ければ黒いほどフォーマル」とおっしゃっていました。ただ、私の印象では、礼服として作られた黒であれば、そこまで極端に濃い黒を追う必要はないと感じました。大切なのは、普通のスーツと見分けがつく深い黒と、落ち着いた生地感だと思います。
ただし、これは私個人の感想です。価格帯ごとの黒さを測ったデータは、見つかっていません。実際の黒さは、お店で自分の目で比べて確認するのがおすすめです。
価格の幅(2026年10月時点の確認例)
礼服の価格はかなり幅広いです。
- フォーマル専門店の平均価格は、29,000円〜42,000円とする記事があります。(※3) assist-all
- ネット通販では、「超黒」「濃染」をうたう日本製のフォーマルスーツが17,600円〜19,800円で売られている例があります。(※4) rakuten
- 百貨店では、略礼服が75,900円からのオーダーという例があります。(※5) mistore
つまり、1万8000円前後から7万円台以上まで幅があります。「濃染」「超黒」といった表記はメーカーごとの表現で、数値の統一基準があるわけではないので、実物で確認するのが確実です。
買うか、レンタルするか
どちらにも良い点と気をつけたい点があります。自分の状況に合わせて選ぶのがいいと思います。
| 買う | レンタルする | |
|---|---|---|
| 向いている人 | 着る機会が今後もありそうな人 | 着る機会が少なそうな人、急ぎで必要な人 |
| メリット | 自分の体型に合わせて選べる。急な訃報にもすぐ対応できる | 一式が揃う。保管やお手入れの手間がない。体型が変わっても困らない |
| 気をつけたい点 | 費用がかかる。体型が変わると着られなくなることがある。保管が必要 | 借りるたびに費用がかかる。利用日の予約や、返却の手間がある |
| 黒さ・マナー | 自分で選ぶ必要がある | お店のセットなので、あまり考えなくて済む |
買う場合のポイント
- 試着して、黒さとサイズ感を確認する
- 予算とのバランスで選ぶ
- ネクタイ、シャツ、靴、靴下まで一式を揃える必要がある
レンタルする場合のポイント
- スーツだけでなく、シャツ・ネクタイ・靴まで一式を貸してくれるサービスが多い
- 必要な日に間に合うよう、早めに予約する
- 体型が変わりやすい人や、着る機会が少ない人には便利
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+++併せて読みたい+++
LULUTIとCariru BLACK FORMALの違い|メリット・デメリット比較
男性が最低限押さえておくポイント
- 普通の黒いスーツは、できれば礼服を用意したい
- 礼服は「黒の深さ」と「落ち着いた生地感」が大事(ただし、最高級品でなくてもOK)
- シャツは白無地、ネクタイは光沢のない黒無地、靴と靴下も黒でそろえる
- ネクタイは、結婚式で白を使うことがあるため、黒は喪服用として別に用意しておくと安心
まとめ
喪服の黒は、「ただ黒いだけ」ではありません。普通の黒いスーツとは、黒の深さや生地感が違うので、できれば礼服として作られたものを選ぶのがベターです。
価格は、1万8000円前後から7万円台以上まで幅があります。私は当時無知だったため少し高いのを買いましたが、今の感想は「3〜5万円台でも十分だった」です(個人の感想です)。
- 着る機会が今後もありそうなら、購入
- 着る機会が少ない・急ぎ・体型が変わりそうなら、レンタル
どちらを選んでも、大切なのは、その場にふさわしい装いで、気持ちを込めて参列することだと思います。
参考
- クレクス(就活エージェント系メディア). 「リクルートスーツと礼服の5つの違い」(礼服の黒が「漆黒」で、濃染加工を重ねて作られ、光を吸収する風合いを持つこと). https://crexgroup.com/ja/shukatsu/?p=3764 (参照日:2026年10月27日)
- Precious.jp. 喪服のマナーに関する解説記事(喪服の黒は日常の黒と異なる重厚なトーンであること、喪服で目立つ必要はなくその場にふさわしいことが重要であること). https://precious.jp/articles/-/2112 (参照日:2026年10月27日)
- ライフスタイル情報サイト(assist-all). メンズ礼服の比較記事(フォーマル専門店の平均価格を29,000〜42,000円とする記載). https://lifestyle.assist-all.co.jp/?p=62275 (参照日:2026年10月27日)
- 礼装倶楽部(楽天市場). 日本製「超黒」「濃染」フォーマルスーツの販売ページ(17,600〜19,800円). https://www.rakuten.co.jp/reisouclub/index.html (参照日:2026年10月27日)
- 京都伊勢丹. 2026年催事案内「ブラックフォーマル生地」(略礼服75,900円から). https://www.mistore.jp/store/kyoto/shops/men/mens/shopnews_list/2026_shopnews048.html (参照日:2026年10月27日)
