※この記事は、実際に火葬場や自治体に電話で確認した内容をもとに、私が調べた範囲でまとめています。
お葬式の流れについては、別の記事に書きました。今回は、火葬が終わったあとに出てくる「お骨をどうするか」という問題を、私が調べた範囲でまとめます。
まず確認したいこと:お骨は全部持ち帰るのか
火葬のあと、お骨を「全部」持ち帰る場合と、「一部」だけ持ち帰る場合があります。
- 全部: 骨壺に納めるため、それなりの大きさになります。
- 一部: ひとかけらだけなので、小さなものになることが多いです。
- 持ち帰らない(焼き切り): 火葬場に頼んで、灰になるまで焼いてもらい、お骨を引き取らない方法です。
対応は火葬場や地域によって違います。「焼き切りはできない」という火葬場もありますし、「一部だけでも持ち帰ってください」、「全部の骨は引き取ってください」という地域もあります。
選択肢1:お墓やお寺など、納める場所がある
お墓があったり、菩提寺があったりする場合は、火葬場でお骨をもらい、骨壺に入れて納めます。壺は購入が必要で、納骨にも別途費用がかかることが多いようです。私が調べた範囲では、無料で納められる場所は少なく、多くはお金がかかるようでした。
選択肢2::「収骨なし」「焼き切り」を相談する
お骨を持ち帰らずに済む方法として、収骨しない(火葬場でお骨を引き取ってもらう)、あるいは焼き切り(灰になるまで焼く)があります。ただ、対応している火葬場はごく少数です。私が調べた範囲でも、多くの火葬場はできないとのことでした。関西など、もともと部分収骨の地域には、対応するところがあるようです。
自治体の条例や火葬場によって扱いが大きく違うので、まず確認をしてみてください。事前予約や、費用がかかる場合もあります。
選択肢3:自治体の納骨堂などを確認する
自治体によっては、運営している納骨堂があります。私が電話で確認した範囲では、あるところとないところがありました。葬儀会社から、納める場所を案内されることもあります。それも選択肢の一つです。
選択肢4:お墓がない場合の供養方法
「お墓がない」「身内と疎遠で入れるお墓がない」「お墓を継ぐ人がいない」という場合でも、選べる方法はいくつかあります。遺骨は法律上、捨てることができません。そのため、手元で供養するか、墓地として認められた場所に納めるか、散骨するか、のどれかになります。それぞれの特徴を、私が調べた範囲でまとめます。
① 永代供養墓
お寺や霊園が、家族に代わって管理と供養をしてくれるお墓です。墓石を建てる一般のお墓より安く、お墓を継ぐ人がいなくても大丈夫です。
タイプは大きく3つあります。費用は目安で、合祀墓が5万〜30万円、集合墓が20万〜60万円、個別墓が50万〜150万円とされています。
合祀墓は、ほかの方の遺骨と一緒に埋葬されるので、費用は安く済みます。ただ、あとから遺骨を取り出すことはできません。手を合わせる場所は残したいけれど、費用は抑えたい、という方に向いています。
② 樹木葬
墓石の代わりに、樹木や草花を目印にして、遺骨を埋葬する方法です。自然に還るイメージがあり、人気があります。ほとんどが永代供養付きです。
費用は、5万〜150万円程度と幅があります。合祀型なら安く、個別の区画を持つタイプは高くなります。家族や夫婦で一緒に入れるタイプもあります。
自然が好きだった方や、お墓のイメージにこだわらない方に合います。
③ 納骨堂
屋内の専用スペースに、遺骨を安置する施設です。ロッカー型、仏壇型、自動搬送型など、いろいろなタイプがあります。天候に左右されず、駅から近い場所も多いので、お参りしやすいのが特徴です。
費用の目安は、10万〜200万円程度と、タイプによって大きく違います。最も安いのは10万円前後の位牌型で、機械で搬送するタイプなどは高くなります。
都市部に住んでいて、お参りのしやすさを重視する方に向いています。
④ 海洋散骨
遺骨を粉末にして、海にまく方法です。お墓を持たないので、管理する人が必要なく、後の世代に負担をかけません。
費用は、業者に任せる代行型で、5万円程度が目安です。ほかに、乗合や貸切など、立ち会い方によっても金額が変わります。
親族の中に、散骨に抵抗がある方がいないか、事前に確認しておくことが大切です。散骨したあとは、手を合わせる場所がなくなります。
⑤ 手元供養
遺骨の全部、または一部を、自宅で保管して供養する方法です。小さな骨壺に入れて置いたり、アクセサリーに納めたりします。すぐにお墓や納骨先を決められないときに、しばらく手元に置いて、ゆっくり考えることもできます。
費用は、骨壺や仏具など、選ぶものによって大きく変わります。ただ、ずっと手元に置くと、自分が亡くなったあとの遺骨をどうするかという問題が残ります。その点は、家族と話しておくと安心です。
5つの方法の比べ方
| 方法 | 費用の目安 | お参りする場所 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 永代供養墓(合祀、集合、個別) | 5万〜150万円 | あり | 管理を任せられる |
| 樹木葬 | 5万〜150万円 | あり | 自然志向、永代供養付きが多い |
| 納骨堂 | 10万〜200万円 | あり | 屋内でお参りしやすい |
| 海洋散骨 | 5万円程度〜 | なし | 管理不要、後世に負担なし、自然志向 |
| 手元供養 | 商品による | 自宅 | 気持ちの整理に時間をかけられる |
※費用は2026年9月時点で調べた目安です。地域、施設、プランによって大きく異なります。実際の金額は、各事業者に確認したうえで、お住まいの地域で比較検討してください。
どれが正解ということはありません。費用、お参りのしやすさ、家族の気持ちを考えて、無理のない方法を選んでください。
確認の順番(まとめ)
- お墓やお寺がある場合: そこに納めます。菩提寺には、早めに連絡しておきます。
- 葬儀社の打ち合わせで相談する: お骨の持ち帰り方(全部・一部・持ち帰らない)と、納める先を相談します。収骨なしや焼き切りを希望する場合は、火葬の前に伝えます。
- お墓がない場合の選択肢を比べる: 永代供養墓、樹木葬、納骨堂、海洋散骨、手元供養があります。費用と、あとで遺骨を移せるかどうかを、比べて決めます。
- 火葬場・自治体に確認する: 葬儀社を通さない場合や、自分でも確かめたい場合に、問い合わせます。
どの方法が正しい、ということはありません。ご家族の事情に合う方法を、公平に比べて選んでください。
つらい時期だと思いますが、この記事が少しでも役に立って、気持ちを切り替えて前に進む助けになればうれしいです。
参考にしたサイト
費用や制度は、以下のサイトを参考にした目安です(2026年9月時点で確認)。内容は変わることがあるので、最新の情報は各サイトや、お住まいの自治体にご確認ください。
- 永代供養の費用(みんなのお墓):https://guide.e-ohaka.com/cost/eitaikuyou-hiyo/
- 永代供養の費用相場(エータイ):https://eitaikuyou.net/ohaka-about/eitaikuyo/cost
- 散骨と永代供養の比較(全国永代供養墓・樹木葬グループ):https://elternal.co.jp/eitaikuyo-group/information/6069/
- 焼き切りと遺骨の処分方法(小さなお葬式):https://www.osohshiki.jp/column/article/1687/
- 横浜市の収骨なし(はばたきグループ):https://www.yokohamasougi.com/column/syukotsu/
- 火葬後の遺骨と納骨の流れ(タクセル):https://takusel.info/blog/procedure/kasougonoikotsu.php

